航空券の基礎知識

空港のロビー

どこかに旅行する手段として最初に手配しないといけないのが、航空券です。航空券というのは、旅行用の飛行機においてお客さんとその手荷物、預け荷物の運送の手続きをするために必要なチケットであり、お客さんが搭乗できるように発行されるチケットの総称です。また、最近では航空券と細かく分類化されてきており、旅客航空券のほかに手荷物切符といったものがあったり、格安航空券がでてきたりしています。この記事では初心者が知っておきたい航空券の基礎知識について詳しく解説します。また、格安航空券を旅行会社で購入することを前提に、その手順についても説明していきます。

航空券を買う前の準備

飛行機の出発を待つ男性

旅行しよう!と決めたら、大まかな日程と目的地を決めて、すぐに航空券の手配ができる準備をしておきましょう。あとで詳しく説明しますが、特に大型連休のシーズンがくるまえに大まかな旅行の日程と目的地を決めておくとよいでしょう。次に、その日程と目的地などについて詳しく説明していきます。

出発する日と帰国する日

日程というのは、出発したい日と時間帯。加えて、帰りたい日と時間帯になります。たとえば、出発日時は、2018年2月1日の午前中。帰る日時は、2018年2月7日の午後中などです。

目的地

目的地というのは、どこからどこまで乗るのか。もしくはどこを経由して目的地まで行くのか。たとえば、東京の成田出発~フィリピンのマニラ経由~タイのバンコク到着、などです。

なお、航空券を予約する場合は、一般的に出発地から目的地に着く経路のことを「往路」、目的地から出発地まで戻るための経路のことを「復路」と呼ばれていることが多く、インターネット経由で予約する場合はそのような表記で書かれていることが多いため、予約する前の最低限の知識として覚えておくといいでしょう。

たとえば、東京~大阪のような目的地の場合は、別の手段として新幹線や高速バスなどの複数の会社がたくさんの本数を出しています。飛行機の場合は、特にマイナーな路線だったり、出発地から遠距離の国だったり、さらに直行便ともなると航空会社の数も限られてきます。1日に1~2往復しかなかったりするのも特に珍しいことではありません。そうなると、そういう路線は割引運賃も少なくなってしまうのと、選べる時間帯、価格帯もあまり良心的な値段と言えない航空券の場合が少なくないので、あまり選択する余地はありません。いずれにしても、自分が希望している「日程」と「目的地」を先に決めておくが大事になります。

なお、個人的に乗ってみたい航空会社などがある場合は、この時点でその要望を伝えておくようにしましょう。特に希望がなければ、目的地のみを伝えて、まかせてみるのもありです。どの航空会社がおすすめか、違いは何なのかなどを旅行会社に相談してみるのもいいでしょう。また、乗り継ぎ便の場合は、乗り継ぎ地での待ち時間などもしっかり確認した上で、航空会社を選んだほうがよいでしょう。

まず気にするのは航空券の価格はもちろんのことですが、出発時間や到着時間、実際に乗っているときのサービス、食事、現地までのフライトの時間、乗り継ぎが必要の場合は待ち時間などもしっかり確認したうえで航空会社を選ぶようにするとより賢い買い方をすることができるでしょう。

苗字と名前

こちらは人によりますが、入籍を予定している人は特に注意が必要です。というのも、たとえばハネムーンとして旅行をする場合は、戸籍上の姓が変わることがあるからです。入籍を済ませてあるんだけど、パスポートの名前は変更手続きをせずにそのまま出発するようであれば、航空券を予約するときもそのまま旧姓でよいでしょう。

また、普段から事情によりペンネーム・あだ名を使うようにしている方も、航空券を予約する場合はパスポートと同じ名前で予約するようにしましょう。実際の購入した航空券の名前と、パスポートの名前が異なる場合は、搭乗手続きの際に受け付けてもらえなくなり、最悪航空券を買いなおしになる可能性がでてくるためです。

予約する際の苗字と名前は、変に格好をつけずに素直にパスポートに明記しているFirst name (名前(名))とLast name(苗字(姓))を伝えるようにしましょう。

国際線の飛行機で搭乗手続きする場合は、通常はカウンターでCheck in(搭乗手続き)をします。受付の人から航空券とパスポートのチェックを受けるのですが、その際に航空券がアルファベットで印字された名前とパスポートの名前のスペルが異なる場合は搭乗を拒否されます。以前は、パスポートの名前の表記はヘボン式で書かれて統一されていたのですが、現在は法律が改定されており、たとえば大下という姓の場合は、「OSHITA」「OHSHITA」のどちらでも申請可能になりました。

なので、気をつけたいのは、航空券を電話で予約する際には、名前の音だけで航空券の手配を依頼するのではなく、必ずパスポートに表記されているアルファベットのスペルで正確に伝えるようにしましょう。

航空券を買う時期

飛行機の搭乗

予約する時期はおおよそ2~3ヶ月前あたりがよいでしょう。特に、一般的に連休が長いことで知られているゴールデンウィーク、年末年始、お盆休みなどはできるだけ早めに予約をするようにしておきましょう。この時期はピークシーズンとも呼ばれており、一年の中で航空券を求める人がより集まる時期になります。

航空券を買う方法

飛行スケジュール

航空券を買うのは、慣れてしまえば簡単です。電車に乗るときのように乗る前に券売機で買う感覚で、空港のそれぞれの航空会社のカウンターで買うこともできますが、よほどの事情がないかぎりはおすすめしません。なぜなら、直前で買うと航空券の代金はとても高い。最悪、満席で乗れない。出発時刻がわからない(自分の希望の出発時刻では買えない)場合があるからです。ですから、航空券は遅くても最低限、前日までに買うようにしましょう。それでは次に、航空券を購入する方法について詳しく解説していきます。

航空券を買うさまざまな方法

突然ですが、普段航空券を買うときは、どこで買っていますか?買い方についてはいくつか方法はあります。旅行会社などの店頭に出向いて直接買う、あるいはネットワークがつながっているパソコン、タブレット、スマートフォン経由で予約サイトを開いて買う、あるいは、信頼できる知人・友人・エージェントに代理で購入できるか頼んでみる……。いずれの方法も間違いではなく、かといって一概にどれがベスト、と決めることもできません。というのも、航空券を購入したい人がどれだけ経験しているか。生まれて人生この方、自分で航空券を買ったことがない初心者なのか、何度も購入経験しているか人なのかどうかによって、おすすめできる買い方が変わってくるからです。買い方にはそれぞれ注意すべき点がいくつかあり、それを頭に入れておけば、お得で自分の目的に合った航空券を手に入れやすくなります。ここでは、旅行会社などの窓口で直接買う方法と、WEB(インターネットで予約WEBサイトにアクセス)、スマートフォンのアプリの大きく3つの買い方について説明していきます。

旅行会社の窓口で航空券を買う方法

ビギナーにおすすめの購入方法になります。これまでの人生で自分自身で航空券を一度も買ったことない初心者(ビギナー)にとっては、この旅行代理店の購入がおすすめです。

特に初心者にとってありがたいことは、旅行代理店の実店舗の窓口で「出発日」、「帰着日」、「行先」を伝えるだけで、その道の専門家が親身に対応してくれて、その条件にあった便、フライトの時間、価格などを提示してくれます。そして、その専門家と直接顔と顔をつきあわせながら、自分の希望の予算、経由便か直行便なのか、行きと帰りの座席はどのあたりになるのか、当日は空港のどこの受付のカウンターはどこになるのか、出発の希望時間帯になっているのか、など細かい確認と調整をすることができます。

専門家と一緒になって、買おうとしている候補の航空券を決めることができるので、人によっては一番ストレスが少なく、シンプルな購入方法になるといえますね。

さらに、予約や提示したものに対してわからないことがあった場合や、目的地に到着後のホテルまでの送迎が別途必要になった場合は、目の前に担当の専門家がいて、その場ですぐに答えてくれるので、初心者にとっては心強い旅のパートナーになるともいえるでしょう。

ただし、注意しなければならないことがあり覚えておいてほしいのですが、旅行代理店で航空券を購入すると、発券手数料としていくらか請求されます。つまり、実際の運賃の上にさらに手数料が乗せられた状態で払わないことになります。

なお、旅行会社によってこの発券手数料は値段が変わってきますので、一概にこの値段とはいえません。ただし、初心者にとっては発券手数料以上の付加価値として、相談料(ささいな疑問・要望に答えてくれるコンサルタント料)ととらえて考えてみると、人によっては安いと考えられるでしょう。その分の安心感を買ったと思えば、そこまで高いとは思わなくなるかもしれません。

たとえば、国際線の乗り継ぎ便を初めて購入する場合は、初心者にとっては意味不明な単語やなぜこうなったのかの点、予約したとしても、航空会社をまたぐ可能性があるので(乗り継ぐ便が2便目以降で航空会社がかわる可能性があるので)、そもそも予約できているのか、できていないのかといった不安と心配と闘いながら予約することになるになります。そう考えると、それを直接解消するための発券手数料という名の安心・安全料ともいえるでしょう。

インターネット上のWEBサイトで購入する場合

すでに旅行に慣れた人にとってはインターネットのWEBサイトからの購入のほうが良いでしょう。なぜなら、航空券を買いたい人にとって以下のメリットがあるからです。

  • 手数料を抑えることができる
  • いくつもの航空会社を比較して自分の希望にあった航空券を選べる
  • 自分で決済方法を選んで購入することができる
  • インターネットワーク環境があり、その航空券予約サイトにアクセスできる前提であれば、場所・時間・端末は問わない

極論で言ってしまえば、いつでもどこでもスマートフォンから予約できるのです。

ちなみに、航空券を予約して買うことができるサイトは、大きく分けて以下の2つです。

  • 各航空会社のサイト
  • 旅行代理店のサイト

なお、さまざまな検索軸(例えば、値段・日付・各航空会社を組み合わせなど)で航空券を比較するサイトもあるのですが、結局は比較してそれを購入しよう!となったときにそのリンクを押すと、外部リンクとして旅行代理店のサイトにページが遷移して予約・購入するため、購入者にとっては上記の②になんら変わらない購入方法になります。

スマートフォンのアプリで購入する場合

どこでも、いつでも、なるべくお得な航空券を買いたいとなった場合は、スマートフォンからのアプリから購入する方法が便利です。単純に航空券を予約したいだけどの無料アプリはかなりの数があり、各航空会社のオフィシャルのアプリはもちろん、航空券比較アプリ、旅行代理店アプリも無料で、かつそれぞれさまざまな特徴があるアプリがあります。

基本的には、iPhone, iPad, Androidに対応しているのですが、それなりの数がアプリ市場に出回っていることが多く、どれが自分に適しているのか一つずつ確認するのはかなりの労力と時間がかかります。

なので、あくまで一つの方法なのですが、アプリをインストールできるマーケット(iPhoneであれば、App store。AndroidであればGoogle playなど )で、自分が気になっているアプリをインストールできる画面までいき、実際に使ってるユーザーのレビューを読んでみるなり、実際にインストールしてみて使ってみるなどするといいでしょう。

まとめ

空港

航空券について基本的な内容(航空券を買う前の準備、航空券を買う時期、航空券を買う方法等)を網羅的に説明してきました。これで実際に買うまでの前提知識と手順がご理解いただけたと思います。今後の娯楽・ライフスタイルを考えてみると、航空券を利用していろんな地域に行ってみるということは、現地ならではの人と観光地に巡りあえる確率が増えて、人生を豊かにするきっかけになりますし、なにより休日の過ごし方にバリエーションができて楽しみが増えます。

一見、航空券というのは高価な買い物でなかなか手が出せない・お金持ちだけがいけるものだ……、など考えておられる方も少なくないです。しかし、上手に付き合い、コツさえおさえて実践していれば、とってもおトクに旅行をすることができますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。別ページでは、さらに興味深い記事を次々にご紹介してゆきますのでご期待ください。