航空券の種類

正規割引航空券とは、IATA（国際航空運送協会）が決めた運賃をもとに、各航空会社が独自に価格を決める航空券になります。価格帯の下限がIATAが定めた料金の70%引きまで、と決められているため、各航空会社がそれを順守して販売しています。

出発直前までは買うことができるスタンダードなタイプと、指定された期日までに買うことでより安くなる早割タイプがあります。

また、インターネットで買う場合は、航空会社によってはさらにWEB割り引きを行うなど、各社いろんな割り引きサービスを展開しているので、航空会社のオフィシャルのサイト、メールマガジン、各SNSなどをこまめにチェックできて情報をとりやすくするための環境をつくっておくといいでしょう。

一部のルートや時期だとあてはまらない場合がありますが、格安航空券に比べると値段は高い傾向にあります。

自分が乗りたい便名を確実に選ぶことができます。また、座席を事前に指定することで、その席をとれる確率が格安航空券より高くなります。

正規割引航空券という名前なだけに、ピークシーズン（大型連休など）の際でも予約が取りやすく、かつキャンセル待ちの場合も順位が最初の方になって有利になることが多いです。ただし、一部キャンセル待ちを受け付けることができないタイプの航空券もあります。

また、復路便（帰る便）の予約変更ができるタイプの航空券もあります。ただし、一部のタイプの航空券では手数料の支払いが必要な場合があります。

子ども運賃がはっきりしている場合が多いです。一般的には、2～11歳の小児は33％引き、または座席を使用しない2歳未満の乳幼児は90%引きになります。

キャンセル料が一定です。出発地と目的地にもよりますが、出発直前のキャンセルでも一般的に5,000円～30,000円が相場です。これは、たとえば旅行会社で購入したとしても対応ができて、航空会社も含めた航空券を扱う販売会社であればどこで買ってもこのキャンセル料は一定のようです。

往路と復路の組み合わせについては、たとえば往路は日本航空、復路はタイ国際航空、というように、共同運航便の航空券であれば往路が異なる航空会社を使うことができます。

一般的に、大きく分けて2種類に分けるとすると、以下になります。

• LCC（ローコストキャリア）と呼ばれる航空会社から航空券を購入する場合
• 旅行会社から航空券を購入する場合

私たちが一番なじみ深い格安航空券の購入方法は、①のLCCから購入ではないでしょうか。LCCで予約する際に選んだオプションにもよるのですが、FSC（フルサービスキャリア）であるANAやJALに比べると半額、いえ、さらに安いくらいの金額で航空券を買えることも特にめずらしいことではありません。また、シーズンオフ中、大型連休ではない時期などで購入すれば、さらに割安で航空券を買うことができちゃいます。

旅行会社からの格安航空券は、一般的に宿泊先や送迎なども一緒にパッケージで販売することを前提になります。旅行会社によって価格はばらつきがありますが、こうしたタイプの航空券は航空会社で直接購入することはできません。

予約した航空会社の急な変更、取り消し、払い戻し、事前の座席指定、受託手荷物の追加など予約内容を変えたい場合は、対応することは難しくなります。予約した航空会社に直接聞いてみることで変更ができる場合もありますが、旅行会社からの格安航空券の場合は、値段が正規割引航空券よりもいくらか安くなっている分、このような融通が利かないことが多いです。

また、航空券自体に制約が多いのです。たとえば、出発直前にキャンセルしたい場合はキャンセル料が高いです。また子ども料金の設定がないものが多いため、大人と同じ料金の場合が多いです。

一番大きいメリットは、やはり「安い」ということでしょう。価格が正規航空券と比べるとおどろくほど安いです。さらに、時期によりますがプロモーションセール・キャンペーンによっては、その価格よりもさらに安くなります。本当にその値段でいいの？と疑ってしまうほど、LCCには多数のセールとキャンペーンを行っています。また、予約した後に購入したあとの制限が正規割引航空券と比べて緩やかな商品が多いため、私たちでも比較的に購入しやすいタイプの航空券であることも魅力の一つでしょう。

正規割引航空券と格安航空券がそれぞれ持っている魅力的なメリットとデメリットを中心にご紹介しました。格安航空券の中には、荷物の破損・紛失を保証してくれるオプションサービスがあったり、預け荷物の重量を別途買うことで自分に適した重量で調整して航空券を買うことができたり、旅行者に寄り添ったサービスが少しずつ充実しています。せっかくなのでこれを機会にこうした購入方法を試してみてはいかがでしょうか。みなさまよい旅を！